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オーバーホールだより~5~

皆さんこんにちは!

CONNECTION REEL SERVICEの更新担当の中西です

 

~“直す前に、見える化する”~

私たちは、症状ヒアリング→分解診断→見積→部品手配→組立調整→検査→記録納品までを一気通貫。作業の範囲・根拠・結果数値と写真で“見える化”します。はじめての方でも迷わないよう、**オーバーホール(OH)**の実務をまとめました。


1|相談前セルフ診断(症状の言語化)

  • :キュルキュル(ベルト/ベアリング)/カタカタ(ガタ・バックラッシ)

  • 温度:触ると局所的に熱い(グリス劣化・負荷過多)️

  • 動作立ち上がり遅延・止まる・ムラ(電解コンデンサ/接点/シール)⏱️

  • 漏れ:油・水・空気・電流のにじみ

  • 精度ズレる・振れる(ガイド/ギヤ/バランス)

症状・発生日・作業条件(時間/温度/負荷)を書き出しておくと診断が速く正確に。✍️


2|受付〜納品フロー ⛳

  1. ヒアリング&一次点検(写真・動画歓迎)

  2. 分解診断レポート:摩耗・劣化・ガタを数値化(例:クリアランス、軸振れ、電流値)

  3. 見積提示交換推奨部品継続使用可追加オプションを区分

  4. 作業:超音波洗浄→脱脂→消耗品総替え(シール/パッキン/ベルト/ベアリング/電解コンデンサ 等)→グリス&油種指定トルク管理→組立

  5. 調整・校正:バックラッシ/ゼロ点/荷重/バランス

  6. 耐久試験・検査:連続運転・温度/振動/精度ログ

  7. 納品写真台帳+計測表+次回点検目安を同梱


3|“見積比較”で見るべき5点

  1. 分解診断の有無(数値・写真の根拠)

  2. 交換部品の具体名(純正/NOS/リプロ/互換)

  3. 潤滑・接着・表面処理の銘柄(再現性)

  4. 検査項目と記録(精度・温度・電流・騒音)

  5. 保証範囲と期間(消耗品/外装は除外のことが多い)️


4|電子・精密機器の“データと静電気”⚡

  • バックアップ:設定・プリセット・ログは事前保存

  • ESD対策:リストストラップ/導電マットで静電破壊を予防

  • 再調整:ファーム/キャリブレーションはメーカー推奨値に準拠


5|発送・持込のコツ

  • 固定:可動部は緩衝材+テープ固定、シール面は汚れ防止

  • 乾燥:乾燥剤・防錆紙(必要に応じ)

  • 記録:外観・シリアル・メーター値を撮影して同梱


6|よくある質問❓

  • どれくらいの頻度でOHが必要?
     使用時間・環境・潤滑剤で差。“異音/発熱/精度低下”のいずれかが出たら要点検。

  • 互換部品は使う?
     安全と精度を満たす場合のみ。純正が入手困難なら根拠と一緒にご提案

  • 外装リフレッシュは?
     機能回復が先。外装は分解中にまとめて行うと工期・費用が効率的。


7|納品後のメンテ設計

  • 慣らし運転(軽負荷→定常)→増し締め確認

  • 潤滑周期・清掃ポイントA4シートを同梱

  • 次回点検の**“時間/症状トリガー”**も明記⏱️


まとめ
“診断の見える化”→“根拠ある交換”→“数値で検査”。この3点で長持ち安心を両立します。まずは症状のメモとお写真をお送りください。‍

 

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