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日別アーカイブ: 2025年7月23日

オーバーホールだより~4~

CONNECTION REEL SERVICEの更新担当の中西です

 

プロの手で蘇る!釣り具オーバーホールの工程とこだわり

~「この巻き心地、まるで新品!」と言わせるプロの仕事~

こんにちは
今回は、釣り人にとって命ともいえるリールを「新品のような状態に蘇らせる」プロのオーバーホール作業の裏側をご紹介します!

「オーバーホールって何をしてくれるの?」
「自分で注油してるけど、それだけで十分?」
そんな疑問を持っている方に、分解・洗浄・グリスアップ・再調整までの一連の工程をわかりやすく解説。
さらに、プロが使う工具やこだわりの潤滑剤など、一般にはあまり知られていない“技”や“心配り”にも迫ります️


STEP 1:分解 〜ミクロ単位の世界へ〜

リールの中には、数十〜百を超えるパーツが詰まっています。
オーバーホールは、まず全てのパーツを慎重に分解するところからスタート。

ネジひとつに至るまで丁寧に取り外し、劣化や摩耗の状態を一つひとつチェックします。
パーツごとに“クセ”や“特徴”があるため、メーカーや型番によるノウハウの蓄積もプロならでは

️ 使用工具例
・専用トルクドライバー
・精密ピンセット
・マグネットトレイ(小パーツ紛失防止用)


STEP 2:洗浄 〜汚れを落とし、性能を取り戻す〜

分解が終わったら、次はパーツの洗浄作業
潮、砂、古いグリス、金属粉など、内部には目に見えない汚れがびっしり付着しています。

パーツを超音波洗浄機にかけることで、微細な溝の中の汚れまでしっかり落とします。
古い潤滑剤が残ったままだと、グリスの性能が発揮できないため、この工程がリールの命綱ともいえるんです!

使用する洗浄剤
・中性パーツクリーナー
・防錆剤入りリンス
・脱脂剤(必要に応じて)


STEP 3:グリスアップ&注油 〜滑らかな動きを取り戻す〜

キレイになったパーツには、それぞれ適した潤滑剤を適量注入していきます。
ここが、プロのこだわりが最も光る工程!

たとえば――
⚙️ ギア → 摩耗を防ぐ高粘度グリス
ベアリング → 回転効率を高める低粘度オイル
ドラグ部 → 熱耐性のある専用グリス など

潤滑剤の種類や量を間違えると、回転が重くなったり、耐久性が落ちたりする原因に。
そのため、長年の経験と感覚がものをいう**“職人の仕事”**なんです。

使用例
・IOS FACTORY製 プレミアムオイル
・SHIMANO純正ドラググリス
・ABU専用ギアグリス など


⚙️STEP 4:再組立て&調整 〜“あの巻き心地”を再現する〜

パーツの洗浄と潤滑が終わったら、いよいよ再組立て。

でも、ただ戻すだけではありません。
ギアのかみ合わせやドラグの滑り、ローターのブレやハンドルの遊びなど、0.1ミリ単位の誤差を感覚で調整しながら組み立てていきます。

調整ポイント例
・ギアの噛み合わせ音(異音の有無)
・ベアリングの回転精度
・ドラグの締め加減と引き出し具合

この最終調整で、“新品時以上”の巻き心地を実現することも可能です✨


オーバーホール後は“こんな変化”が!

✅ 巻きが軽くなる(感度がUP!)
✅ キャスト後のラインの出がスムーズ
✅ 異音・ガタつきが解消
✅ ドラグの効きが安定する
✅ 長寿命化&トラブル回避ができる

「オーバーホールしたら、まるで新品みたい!」
「最初の滑らかさが戻った!」
そんな声をたくさんいただいています


まとめ

オーバーホールは、単なる掃除や注油ではありません。
プロの技術・経験・専用工具・こだわりの資材が融合した、精密なメンテナンス作業です。

釣果に直結する“巻き心地”
リールの寿命を大きく伸ばす“予防整備”
自分では気づけないパーツの不調をケア

大事な相棒を長く快適に使うために、ぜひ定期的なオーバーホールをご検討ください!

 

 

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